痔核(イボ痔)
肛門の中ほどからやや奥に、波形をした線(歯状線という)があり、この線の上側(直腸側)にうっ血してできるイボ状になったものを内痔核(イボ痔)、下側(肛門側)にできるものを外痔核(イボ痔)といいます。
内痔核(イボ痔)ができるのは、肛門の中です。そのため小さなコブが出来ても最初は気づかず、やがて排便時のいきみによってうっ血が高まったところにかたい便が通ると出血して、初めて内痔核に気づきます。
内痔核が進行すると、イボがだんだん大きくなって、排便時の時に肛門から顔を出すようになります。初めは、排便が終われば自然に引っ込んでしまいますが、やがて手で押し込まないと元に戻らないようになります。この時期は、比較的多量の出血があるのですが、痛みを感じないのが特徴です。
さらに進行すると痔核を指で押し込んでも戻らず、いつも外に出たままになります。痛みはあまり感じませんが、刺激で粘膜の分泌液が増えて下着が汚れたり、肛門のまわりがかぶれてかゆみを起こしたりします。また出血で貧血がさらに悪化することにもなるので、この段階になると早く医師に見てもらって下さい。
外痔核(イボ痔)は多くの場合、肛門の出口に大きなイボのようなコブができ、ズキンズキンと痛みを伴います。便秘や下痢をしたり、長時間座って仕事をしたり、ゴルフをしたときなどに発病します。痛みが強く、つらいですが、座薬や軟膏などを使い、患部を温めることで、4?5日で痛みは和らぎ、2週間?1ヶ月程度でイボはなくなります。
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