便秘の改善
痔の最大の原因は、便秘と下痢です。ですから、便通をととのえて、便秘と下痢を改善することが、痔を予防し、再発を未然に防ぐ最善の策となります。
便秘を予防するうえで最も大切なのは、次の4点です。
・食事を改善する。
・毎日決まった時間に排便する。
・運動不足にならないようにする。
・便意をつける工夫をする。
食事の後は、胃や大腸が運動を開始し、それに伴って大腸にたまっていた便が直腸に送られます。そのため便意が起こりやすいので、食後に排便を習憤づけるのがいちばん理想的です。特に朝食後は、昨日食べたものが大腸に運ばれており、自然に便意がつくようになります。
ところが、そのせいで朝食後はトイレが混雑してしまいます。そこでワリをくうのが、家庭の主婦や女の人たちです。男性にトイレを占領されている間、じっと我慢していると、いつの間にか、便意が消え去ってしまいます。これを繰り返しているうちに、便意はしだいに起こりにくくなってしまうのです。
このことが、女性に便秘を多くしている大きな原因となっています。そんなことのないよう、たとえ便意が消えていても、空いた段階でトイレに入り、排便の努力をしてみることです。たとえ便が出なくとも、毎日これを繰り返しているうちに、その時間に便意が起こるようになり、便秘も自然に解消してきます。
もし会社や学校があり、朝食後にたっぷり時間がとれない人は、起き抜けに冷たい牛乳をー杯飲んで、胃や大腸の運動を起こさせ、朝食前にトイレに入るようにするとよいでしょう。
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