痛みを和らげる座り方

痛みを和らげる座り方

座り方日常生活の中で、座っている時間はかなり大きな部分を占めます。座り方の上手・下手で痔の症状に大きな影響を及ぼしますから、痔に悩む人は次のような事に気をつけてください。

痔を患っている時は、あぐらをかくのがとてもつらく、我慢できるものではありません。なぜなら、あぐらはお尻に力が入り、負担がかかってしまうからです。正座をしたほうがお尻にかかる力は少なくてすみますから、あぐらをかくよりむしろ正座をしたほうがよいでしょう。

ただし、正座も長くつづけていれば痔を悪化させます。よくあるのが、琴、三味線、謡曲、小唄、華道、茶道などのお稽古事をしていて、痔になってしまう例です。正座をし続けていると、お尻に負担がかかり、どうしてもウッ血が高まってしまうのです。ことに、正座したまま大きな声を出すと、いっそう肛門に力が入ってよくありません。

やわらかすぎるイスは痔を悪化させるあぐらや正座にくらべれば、イスにすわるほうがお尻にかかる負担が少なくてすみますが、ソファのように、お尻が沈み込むようにやわらかいイスは、痔を患っている人にとってつらいものです。

ややかためのイスのほうが楽ですから、痛んでつらいときには、円座をその上にのせ、お尻への負担を少しでも軽くしてやりましよう。

また事務用のイスは、たいていビニールでおおわれています。そのため、お尻に冷たく、吸湿性もよくありません。それにクッションが不十分で、お尻にかたく当たります。痔の人は、お尻を保護する意味で、座布団を敷くようにしましょう。

また、暑い季節になると、オフィスには冷房が入ります。痔の人にとっては、この冷房で腰やお尻を冷やすことが血液のウッ滞を助長し、症状を悪化させてしまいます。ソックスをはく、膝掛けで足腰をおおうなどして、腰の周辺を冷やさないように心がけてください。

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