痔の治療法

「 痔の治療法 」 の項目一覧

痔核(イボ痔)の治療法
裂肛(切れ痔)の治療法
痔ろう(あな痔)の治療法
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痔核(イボ痔)の治療法

薬の服用内痔核(イボ痔)は、出血の少ない初期の段階の状態であれば、進行しないように以下のような点に注意をするとともに、薬を投与するだけで治すことができます。

食生活を気をつけ、便秘や下痢をしないようにし、よく入浴をして、肛門とその周辺を常に清潔に保ち、血行をよくすること。重い物を持ち運ぶ仕事、しゃがんでする仕事など、肛門に負担のかかる作業や運動を長時間行わないようにすること、など。

投与する薬は、便秘薬や整腸剤などの便通を整える薬のほか、炎症やはれをしずめる薬、止血作用のある薬などを使用します。

ただし、排便のたびに内痔核のイボが肛門から飛び出てしまったり、指で入れないと元に戻らず、戻っても立ったり歩いたりするだけで、簡単に出てしまうという状態では、一般的に手術が必要になってきます。

外痔核(イボ痔)は痛みがとても強いものの、座薬や軟膏などを使い、患部を温めることで、1?2週間もたてば、自然に治ってしまいます。ですから、ほうっておいてもかまわないのですが、ときとして痔核が破れ、出血することがあります。こんなときには、入浴などしてお尻をよく洗い、傷口を清潔にして細菌感染などを起こさないよう注意するようにしましょう。

一方、外痔核の治療薬は、痔の大敵である便秘や下痢を改善するための緩下剤、整腸剤とともに、炎症や腫れをしずめる薬を用います。飲み薬の痛み止めでも、痛みは軽減します。

ただし痛みがつらくて勉強や仕事が手につかない、歩くのにも差し支える、といったときには、迷わず医師にかかり、すぐに処置してもらうほうが賢明です。

裂肛(切れ痔)の治療法

裂肛(切れ痔)は、早め早めの治療が何より大切です。早い段階なら医師にかかることもなく、自分で治すこともできます。

裂肛(切れ痔)の治療で薬を使用する場合は、まず便をやわらかくする便軟化剤や、便秘薬などを使用します。また、痛みを止める和らげる薬として、軟膏やゼリーを塗ったり、注入したり、坐薬を使うこともあります。排便の前にこれを使っておくと、痛みが治まるだけでなく、便のすべりがよくなり、楽に排便できるという効果もあります。

裂肛の治療では、痛みをとってあげることがとても重要です。痛みがつづくと、肛門括約筋がケイレンを引き起こして、いっそう痛みが増幅され、痛みを恐れるあまりトイレが遠のき、便秘をひどくしてしまうからです。

裂肛の治療で最も重要なのは、悪化させる最大の原因である便秘を改善し、便通をととのえることです。食物繊維の多い食事をとる、毎日決まった時間に排便する習慣をつけるなど、便秘対策を徹底して行ってください。

また、入浴をして肛門を常に清潔にしておくことも大切です。排便のあとも入浴したほうがよく、もしそれができないときはウォッシュレットまたは腰湯を使い、お尻を洗う習慣を身につけることが重要です。

痔ろう(あな痔)の治療法

手術早期発見、早期治療は、どんな病気でも大切ですが、痔ろう(あな痔)の場合は特に重要です。肛門の周りに膿のたまり(肛門周囲膿瘍)が出来た段階できちんとした治療を受けておくようにしましょう。

特に痔ろう(あな痔)は、細菌感染によって起こる病気で、痔ろうに効果のある薬はありませんから、手遅れになるようなことのないよう気をつけてください。

痔ろう(あな痔)を治すには、手術が必要です。肛門周囲膿瘍を切開するときに、出来れば一緒に根治手術を行います。ただし、この手術ができるのは、浅い位置に出来たものだけで、深い膿瘍や複雑な膿瘍などの場合は出来ません。

その場合は、とりあえず切開をして排膿だけをすませ、後日、日を改めて、根治手術を行います。こうして、切開を受けたり、あるいは自然に穴が開いて膿が出てしまうと、痛みがとれ、熱も下がってくるなど症状がほとんどでなくなってしまいます。穴も小さくなって、膿の出方も減ってきます。

しかし、症状が軽くなるのは一時的なことであって、再び痛みや発熱が起こったり、膿がジクジクと出たりします。その間、痔ろうもさらに進行しますから、医師の指示に従い、きちんと根治手術を受けておくようにしましよう。

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