痔を再発させないためには

「 痔を再発させないためには 」 の項目一覧

便秘の改善
下痢の改善
スポンサーリンク
便秘の改善

便秘痔の最大の原因は、便秘と下痢です。ですから、便通をととのえて、便秘と下痢を改善することが、痔を予防し、再発を未然に防ぐ最善の策となります。

便秘を予防するうえで最も大切なのは、次の4点です。

・食事を改善する。
・毎日決まった時間に排便する。
・運動不足にならないようにする。
・便意をつける工夫をする。

食事の後は、胃や大腸が運動を開始し、それに伴って大腸にたまっていた便が直腸に送られます。そのため便意が起こりやすいので、食後に排便を習憤づけるのがいちばん理想的です。特に朝食後は、昨日食べたものが大腸に運ばれており、自然に便意がつくようになります。

ところが、そのせいで朝食後はトイレが混雑してしまいます。そこでワリをくうのが、家庭の主婦や女の人たちです。男性にトイレを占領されている間、じっと我慢していると、いつの間にか、便意が消え去ってしまいます。これを繰り返しているうちに、便意はしだいに起こりにくくなってしまうのです。

このことが、女性に便秘を多くしている大きな原因となっています。そんなことのないよう、たとえ便意が消えていても、空いた段階でトイレに入り、排便の努力をしてみることです。たとえ便が出なくとも、毎日これを繰り返しているうちに、その時間に便意が起こるようになり、便秘も自然に解消してきます。

もし会社や学校があり、朝食後にたっぷり時間がとれない人は、起き抜けに冷たい牛乳をー杯飲んで、胃や大腸の運動を起こさせ、朝食前にトイレに入るようにするとよいでしょう。

下痢の改善

朝食便秘に効果のある食物繊維は、下痢症の方にもよい結果をもたらします。下痢症の人はとかく消化のよいものだけを食べ、繊維を敬遠しがちですが、これはまったくの誤りです。食物繊維は大腸の中で水分を吸収し、便をゆっくり移動させますから、その間に大腸が水分を吸収して便が固まってきます。

ただし、下痢症の人は果物や生野菜をたくさん食べると、おなかを冷やして下痢をしますから、果物はほどほどに抑え、野菜は熱を通して調理したものをたくさんとるようにしてください。

またビフィズス菌を増やす工夫をすることも大切です。ビフィズス菌は善玉の腸内細薗で、下痢を起こす悪玉薗を追い払ってくれます。ヨーグルトなどの乳酸菌飲料や、低力ロリーの甘味料や食物繊維にも、ビフィズス菌をふやす働きがあります。

また慢性下痢症は、精神的なストレスが関与していることが、しばしばあります。運動や趣味で、できる限りストレス解消をはかるようにしましょう。ストレスが重なって下痢をしたとしても、下痢をすること自体がストレス解消の一つの手段になっていることを知るべきです。

嫌なことがあったり、疲れがたまってくると、急に下痢が始まります。2?3回トイレに通ってお腹の中のものが全部出てしまえば、あとはスッキリするはずです。たまっていたストレスを下痢といっしょに吐き出しているのだと考えればよいでしょう。つまり下痢をしても気にしないようにすることです。

スポンサーリンク